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ウィルチェアーラグビー
山口貴久選手日興アセットマネジメント株式会社

ウィルチェアーラグビー 山口貴久選手|就職事例 | 障害者アスリートのための求人・就職・雇用支援(株)つなひろワールドウィルチェアーラグビー山口貴久、
転職活動で芽生えたアスリートの自覚

プロフィール

ウィルチェアーラグビー 山口貴久選手
日興アセットマネジメント株式会社
1981年生まれ。19歳で受傷し、車いす陸上に取り組んだ後、26歳で団体競技の車椅子ツインバスケットボールを始める。チームメイトの紹介でウィルチェアーラグビーに出会うと、31歳で強化指定選手に。現在は、日本代表のスタメンを目指して奮闘中。2014年世界選手権日本代表。

「まだ若いんだし日本代表を目指したら?」 ウィルチェアーラグビーを始めたばかりだった山口は、所属チームである横濱義塾のベテラン選手にそう言われた。当時の気持ちを「日本代表はすごく高い存在だったし、『日本代表になる』なんてとても言えませんでした」と振り返る。

――それから約4年。車いすマラソンや車椅子ツインバスケットボールで培った体力を活かし、国内のウィルチェアーラグビーシーンで存在感を示した山口は、31歳で初めて日本代表となった。そして現在、日本チームの一員として月に一度の強化合宿や海外遠征に参加。負けず嫌いの彼は、同じ障害クラスの選手と熾烈なスタメン争いを繰り広げている。

そんな山口を変えたのが、アスリートに特化した就労支援だ。2014年秋に日興アセットマネジメント株式会社に正社員として入社し、週4回の勤務と競技を両立している。彼はつなひろワールドを通じて求職活動を行い、選考途中から意識が変化していくのを感じたという。

ウィルチェアーラグビー 山口貴久選手|就職事例 | 就職事例 | 障害者アスリートのための求人・就職・雇用支援(株)つなひろワールド
「アスリート雇用というカタチで就労しようとしてくれている会社と出会い、プロに近い責任感を持つようになりました。実際に就労してから、トレーニング量も増やすことができましたが、それ以上に精神的な面で大きく変化したのを実感しています。代表合宿で『常に代表としての自覚を』と言われていたのですが、正直なところ、それまではピンと来なかったんです。ですが、今は違います。これまでは自分のためだけに競技をやっていたけれど、今は周囲を意識するようになりました」

出社日は、前職である半導体メーカーの生産管理で培ったスキルを活かし、データ入力などの営業サポートを行う。入社早々に開催された全社イベントで顔を覚えてもらったことで、オフィスでは他部署の社員からも声をかけられる。「常に見られている意識が、競技にもすごくプラスになっています」。ウィルチェアーラグビー日本代表にとって、パラリンピックのメダル獲得は「絶対条件」。山口は、そこで得た経験を会社に還元することが使命だと考えている。

同社にとって車いすユーザーの社員は初。3人いるウィルチェアーラグビー選手とともに、スポーツで会社を盛り上げたい考えだ。

(2015年3月取材)

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