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職場に一体感を与え、
仕事に、競技に活躍する
障害者アスリートと共に歩む楽天ソシオビジネス

楽天株式会社が障害者雇用率達成を目指し、特例子会社として創設した楽天ソシオビジネス。楽天株式会社が運営するウェブサイトのコンテンツ制作や、人事、総務、経理などの一般事務を請け負っており、東京、千葉、仙台、大阪の4カ所に事業所を構え、8割を超える従業員がなんらかの障害を抱えながらも、さまざまな業務で活躍しているという同社は、2015年1月から障害者アスリート採用を開始。その狙いを取締役の川島薫さんに聞いた。

Q 障害者アスリートの採用を始められたきっかけを教えてください。

私自身も足に障害があり、あまり激しい運動はできないと言われていたんです。それでも「障害があるから、できないことが多い」と思われたくなかったので、学生時代はスキーに打ち込んでいました。それに、社内にもスポーツを楽しんでいる人が多く、世界を目指し、アスリートとして活躍する人を採用すれば、社内の活性化につながるだろうと考えたのが始まりです。実は、つなひろワールドさんにコンタクトを取る前に、すでにパラサイクリングの選手を試験的に採用していたんです。そうしたところ、試合やイベントでの活躍が社内でもよく話題に上るようになって。仕事の面でも一生懸命に取り組んでくれて、いろいろな姿でがんばる彼らに皆が刺激を受けているようでした。

Q.自社でアスリートを採用された実績があるのに、つなひろワールドにコンタクトを取られたのはどうしてですか。

2人のパラサイクリストの採用が成功して社内にいい雰囲気ができたので、アスリートの採用に本腰を入れようということになり、パラスポーツに特化した専門のエージェントを探していたんです。いくつかお会いした企業もあったのですが、つなひろワールドさんは、どこよりも競技のこと、選手のことをよくご存知で、こちらが感じている疑問を次々と解消してくれました。登録されている選手とコミュニケーションがよくとれている印象でしたね。

Q.採用に際して、どのようなアスリートを求めていましたか?

やはり、選手にも会社の一員だということを感じて欲しいですし、会社側も一丸となって選手を応援する一体感を持ちたかったんです。ですから、アスリートとして真摯に取り組んでいることはもちろんですが、時短でも良いので、週5日きっちりと一緒に働いてくれる方を希望していました。いつも練習ばかりで顔を合わせることがめったにない選手だと、いざ試合で応援するとなっても、こちらも身が入りませんし、応援される選手の方も親身には聞こえないと思います。それに、アスリートである以上、いつかは競技を続けられなくなる日が来ます。そうなっても一緒に仕事をしていたいので、今からビジネスマナーやPCスキル、さまざまな資格を身につけていってほしい、という思いがありました。

Q.紹介まであまり時間がかからなかったそうですね。

練習に忙しいアスリートで週5日働きたい人なんて簡単に見つからないだろうと思っていたんですが、すぐに何人かご紹介いただけました。採用を決めた植木(車椅子バスケットボール選手)の面接も2ヶ月足らずで実現するなど、順調でしたね。

Q.その植木選手と初めてお会いした時の印象は?

体はアスリートらしくがっちりしているけど、性格は謙虚という印象でしたね。面接時もずいぶんと緊張していましたし。仕事をすることに抵抗はないか、ちゃんと競技と仕事を両立して頑張れるか、イベントで人前に出てもらうこともあるけど大丈夫かなど、じっくりと話して意思を確認した末、最後は弾けるような笑顔で「がんばります!」と答えてくれました。それが採用の決め手になりましたね。

Q.車椅子バスケットボールの激しさに驚いたそうですが。

植木が入社してから、彼が活躍する車椅子バスケットボールを見に行こうと皆で応援に行ったのですが、車いすのぶつかる音や駆け抜けるスピードの速さに圧倒されましたね。
楽天が主催する地域のスポーツイベントでは、車椅子バスケのブースを設け彼がコーチとなり来場される方に体験して頂いたのですが、小さなお子さんから大人の方まで楽しんでいただき、車椅子バスケの良さを知っていただけたのかと思います。普段、車椅子に乗ることもなければ、車椅子で競技をする事がないのですから体験された方は皆さん興奮気味でした。

Q.入社後、植木選手の仕事ぶりはどうですか?

事務の仕事を受け持ってもらっていますが、真面目な働きぶりを評価しています。部署内でもだいぶ打ち解けてきたようで、ろうの社員とは手話で話したり、精神に障害のある社員ともコミュニケーションを考えて、うまく連携して仕事をしています。謙虚な性格と明るい人柄からか、今やいじられ役として皆に愛されていますね(笑)

Q.植木選手を応援する社内の雰囲気はいかがですか?

近隣の会場で試合がある時には部署のメンバーはもちろんのこと、多くの社員が応援に駆けつけます。元スポーツトレーナーの社員に至っては、自ら植木の専属コーチを買って出ており、社内で植木を応援する機運がどんどん高まっているのを感じますね。最近では「みんなでリオに応援に行けたらいいね」という声が社内で飛び交っています。

Q.遠征も勤務時間扱いにされているとお聞きしました。

競技に打ち込んでいる間も楽天ソシオビジネスの旗を背負って活動しているわけですから、仕事の一環。海外への遠征や大会なども勤務扱いにしています。ただし、送り出す際には、「仕事なんだからきちんと結果を残すこと」と必ず言い添えています。勝利を持ち帰ってくれればなによりもうれしいですが、負けてもやりきったという結果を持ち帰ってきてほしいんです。大会後には必ず面談に、社内向けの報告会をしています。

Q.アスリートを通じて、どのような広報活動をされていますか。また、今後どのようにしていきたいですか。

区が開催する車椅子バスケットボールの体験イベントには必ず参加しています。入社当初、あまり人前でしゃべるのが得意ではなかった植木も、今では慣れたもので、堂々とスピーチできるようになり、競技の魅力をうまく伝えています。植木自身も楽しんでいるようで、体験会では率先して車いすの使い方、競技のやり方を教えています。会社のブランディングにどう活かしていくかはまだ模索している途中ですが、競技にこだわらず、さまざまなアスリートを採用し、一緒に頑張っていきたいですね。


競技だけでなく、仕事でも全力を尽くすアスリートを応援する。そしてアスリートを応援することで、社内にも一体感が生まれ始めている。楽天ソシオビジネスには、アスリートが会社という“チーム”の一員になれる場所があった。

(2016年2月)

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