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パラテコンドー
市川青空選手太平電業株式会社

パラテコンドー 市川青空選手|就職事例 | 障害者アスリートのための求人・就職・雇用支援(株)つなひろワールド幅広い選択肢により向き合えた引退後の将来
競技と仕事の両立で目指すロスパラリンピック

プロフィール

パラテコンドー
市川青空選手

2000年、岐阜県生まれ。22年にパラテコンドーを始め、28年ロサンゼルスパラリンピック出場を目指している。主な成績は、23年全日本選手権大会3位、24年全日本選手権準優勝、24年オーストラリアオープン3位など。

Qつなひろワールドに登録したきっかけを教えてください。

私はもともと野球をしていたのですが、以前勤めていた会社で働いていた際、作業中の事故で右腕を失いました。5カ月間の入院を経て退院後は職場にも復帰したのですが、もともと野球をやっていたので、「何かスポーツがしたい」という気持ちが強くなり、参加したのが「J-STARプロジェクト」でした。そこで一番魅力を感じたのが、パラテコンドーだったんです。当初から「やるからには世界の頂点を目指したい」と思っていたのですが、仕事が忙しく、競技に費やす時間を確保することがなかなかできずにいました。そこで環境を変えたいと、パラアスリートの先輩方に相談したところ、つなひろワールドさんのサイトを紹介していただいたのが、最初のきっかけでした。

Q採用が決まるまでの経緯について教えてください。

サイトで登録をして、すぐにつなひろワールドさんからご連絡をいただき、私が希望する条件に見合った企業さんをいろいろとご紹介していただきました。その中で2社ほど受けて、太平電業から内定をいただいたのですが、まずは一次面接を受け、太平電業の業務について説明していただいたり、競技と仕事をどのようにして両立させていきたいかという質問に答えたりしました。会社を訪問して1対1での面接だったので、最初はとても緊張したのですが、対応してくださった面接官の方がとても優しい方だったので、言葉に詰まることもなくしっかりとお話することができたと思います。実はその時面接をしてくださった方とは今は同じ部署で働いているのですが、とても明るくて接しやすい方で、当時から働きやすそうな職場だなという印象があり、非常に魅力を感じていました。一次面接に合格した後にSPI試験を受け、最終面接へと進むにつれて、採用後、私の障がいではどのような配慮が必要かなど、より具体的な話をしました。

Q採用試験を受けるにあたって、やって良かったと思うことはありますか?

パラテコンドーはマイナー競技なので、私の競技活動を理解していただき、雇用したいと思っていただくには、どんなスポーツなのかを面接でしっかりとアピールすることが大事だと思っていました。本当は動画を用意してその場でお見せしたり、詳しい資料をお渡しするなどということをしたいと思っていたのですが、仕事もしていたので、その準備は間に合いませんでした。それでもルールや、競技人口、国内大会は少ないけれど、国際大会はとても多いこと、パラリンピックでは東京2020パラリンピックから採用されたことなどを説明し、質問にも具体的にお答えするように心がけました。パラテコンドーの世界をイメージしていただき、採用していただいた場合の私の競技活動のビジョンが見えるようにしたいと考えていたんです。実際、面接官の方からは「パラテコンドーを知らなかったけれど、とてもわかりやすくて良かった」と高く評価していただきました。もう一つ良かったと思うのは、企業について事前に調べてから面接を受けたことです。基本的な情報を頭に入れていたおかげで、面接官からの質問にもスムーズに対応できたのではないかと思います。面接は非常に緊張したのですが、元気よく笑顔で話すようにしたところ、「とても印象が良かったよ」とも言っていただきました。

Q太平電業さんのどんなところに魅力を感じて入社を決めたのでしょうか。

転職活動をするにあたり、私が大事にしていたのは、競技に十分な時間を費やすことができる環境、そして引退後のキャリアについてでした。もちろんパラリンピックを目指すにあたり、国内での厳しい代表争いに勝ち、さらに世界のトップ選手と戦うことを考えると、最初はすべての時間を競技に費やしたいと思っていました。でもパラテコンドーは選手寿命が長い競技ではないので、今のうちから引退後のこともしっかりと考えなければいけないなと思いました。実は私の姉が陸上競技の実業団選手だったのですが、引退後に苦労した話も聞いていたことも大きかったです。姉からのアドバイスもあってアスリート活動と仕事を両立させられる雇用形態を希望していたところ、アスリート活動を応援していただき、現役引退後も雇用し続けていただけるというお話があった太平電業に、とても魅力を感じました。実際、2023年7月に入社以降、とても充実した毎日を送ることができています。

Q現在の勤務形態、業務内容を教えてください。

配属先は本社の人事部人材開発課です。午前は自分が競技活動で使った経費の精算を入力したり、会社の「アスリートクラブ」というサイトで競技活動の報告を載せるのが主な業務で、あとはほかの社員の方のデータ入力を手伝ったりすることもあります。午後はまるまる競技活動の時間に充てさせていただいているので、まずは2時間ほどジムでフィジカルトレーニングをしてから道場に移動し、2時間ほどテコンドーの練習をしています。土曜日も2時間ほど練習をしますが、日曜日はオフと決めていて、体を休めたり、趣味で続けている野球で息抜きをしてリフレッシュすることも大事にしています。ただ週末は合宿や大会が入ることも多く、そういう場合は出社扱いにしていただき、平日に代休をいただいています。

Q太平電業に入社して良かったと思うところは?

会社全体のサポート体制がしっかりしていて、私のほかにも障がいのあるアスリート社員が2名、健常者アスリートが2名在籍していますが、それぞれの特性や事情に配慮した無理のない形で業務を割り振っていただいているので、とても働きやすい環境です。また競技に対しても理解が深く、道具代から遠征費まで費用面でのサポートだけでなく、国内大会には横断幕を作って応援に来てくださるんです。本当に太平電業に入社して良かったです。

Q今後のビジョン、目標を教えてください。

まずは2028年のロサンゼルスパラリンピックに出場し、太平電業の広告塔になれるようなアスリートになること。会社に「市川を雇って良かった」と思ってもらえるような選手になることが、今の一番の目標です。そのためにも来年、愛知県で開催されるアジアパラ競技大会の日本代表に入って好成績をおさめ、世界ランクを上げたいと思っています。パラテコンドーの競技活動はロサンゼルスパラリンピックで一区切りをつけようと考えていて、その後は太平電業の社員として責任ある業務を任せられるような存在となり、会社に貢献したいと思っています。

Q最後にこれから就職・転職を考えているパラアスリートのみなさんにメッセージをお願いします。

私はもともと健常者だったということもあって、障害者雇用についての知識はまったくありませんでした。だからつなひろワールドさんには企業とのやり取りや、書類関係など、手厚くサポートしていただきました。また一口に障がい者雇用と言っても、いろいろな雇用形態があるのですが、そういうこともつなひろワールドさんに教えていただき、いろいろとアドバイスをいただきました。幅広い求人を紹介していただき、選択肢を広げていただいたおかげで、改めて自分がどういう競技活動をしていくべきなのかを考えられたことも大きかったです。専門的知識が豊富なつなひろワールドさんの存在はとても心強かったですし、丁寧で迅速な対応にはとても感謝しています。就職・転職先を探しているパラアスリートの方々には、本当におすすめです。

(2025.10)

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